先日じいちゃんが亡くなった。
享年92才。
自分が生まれた時からおじいちゃんだったじいちゃん。
自分が小さい頃はよくバイクの後ろに乗せてくれた。(ホントは交通ルール違反)
学校から帰ってくると、毎日茶の間で『おかえり』と言ってくれた。
自分が子供を産むと、隠れてその子に羊羮やお菓子を食べさせてた。(虫歯が心配)
そんなじいちゃんが急に声がガラガラになり、トイレに何回も行くようになり、具合が悪いと言いながら『大丈夫だ大丈夫だ』と言って病院に行きたがらない。
次の日無理矢理病院に行ったら、もうあちこち悪かったらしく即入院した。
入院したら大丈夫と思っていたのが間違いだった。医者も神様じゃない。
次の朝急変し、一度目を開けてみんなの顔を見て頷いた後、亡くなった。
毎日一緒にいたじいちゃんともう会えない。頭で分かってるけどなぜか実感がわかない。
お通夜では娘達がシクシク涙を流していたが、わたしは涙があまりでなかった。
あぁ、自分は冷たい人間なんだなとあらためて実感した。
告別式では孫代表でお手紙を読んだがそれでも泣かなかった。たぶん緊張のが勝っていたのかもしれない。
火葬場に行き、骨になったじいちゃんを見てもうホントに会えないんだなと、初めて実感がわいた。バラバラの骨になったじいちゃんを見て悲しくなった。
それでも式場に預けていた娘達のことが気になっている気持ちのが勝っていたせいか泣かなかった。
わたしは自分の身近の身内で亡くなったのはこれが初めてだった。
いつかは自分も葬儀を仕切る立場になるのかもしれない。
悲しみよりも、葬儀の流れや準備はどうするのか?と学ぶことに集中しすぎてしまったのかもしれない。
いや、これはただの言い訳だ。
前々からなんとなく感じていたが、今回のでハッキリ分かった。
自分は冷たい人間なんだと。
それと同時にじいちゃんへの申し訳ない気持ちが溢れてきた。
この申し訳ない気持ちをどうすればいいのか。
もう亡くなってしまったじいちゃんには何もしてあげられない。
いつまでできるかわからないが、せめて毎日じいちゃんを想い、心の中で話しかけよう。
天国でも大好きなお菓子を食べて楽しく暮らしていけるように…。
じいちゃん、今までありがとう。
そして、さようなら…。